H26.8.28 THU
昨日27日、6時半過ぎ、家の前に消防車とひとだかり。
外に出てみると斜め後ろの家から
火の手が!!まず、私がしたことは、まだお休みになっている宿泊客を起こし、「大丈夫だと思うけど取りあえず荷物をまとめておいてください」
5分位してから「万が一があるといけないので、車のお客さまは荷物を運び入れてから、玄関のお部屋に集合してください」
その後、獅子丸を車の中い入れ、朝ごはんを食べに行かれて留守のお客さまの荷物を近所まで運ぶ。
お客さまや心配で駆けつけてくださった方に煙による害がないようにタオルを配り、後は消火活動を見守るしかありません。
その後通帳・印鑑・証書などを持ち出しました。
お客さまもご心配のようでご出発が遅くなりましたがお怪我もなくご出発して頂きました。
旅館の裏側2件目の家の
火事。火元の母屋と離れの3階建て鉄筋コンクリートは全焼。隣接する鉄筋コンクリート3階部分の壁とガラス窓焼失。
片側の木造住宅は半焼で庭を隔てて当館が。
10時30分頃にやっと鎮火・・ヘトヘト・・
獅子丸を家に連れ戻し、ごはんもちゃんと食べ、動揺してなくてホッ。その後、ちびの世話に。ちびが以前家出していた所にいたとしたら大変な事になっていたかも。
朝ごはん?お昼ごはん?のパンを頬張り、気持ちが落ち着かぬまま掃除を始め、今夜のお客さまの準備を始める。
その合間合間に次々近火見舞いの電話やら来客。
少しづつ体調を戻しつつあったとこへこの惨事。沈みがちの私にたくさんの近火見舞いに来てくださった方々の心のこもった言葉の数々、時として嬉涙した。
東京に出張中だった甥のユータからはユータの友達から火事の連絡があり羽田から電話が。
親戚のおばちゃんも
「さよこちゃん、困ったらいつでもおいでよ・・何でも相談に乗るから」
「さよこが困っちょーとき出かけておって留守してすまんだった。さよこにかわいそーなことした」と涙ぐむ亡き父の従兄弟のあっちゃん。久し会ったことなかった私のおばあちゃんの代からの知り合いのおじさん、大きな声で
「良かった良かった運がよかった!」と心に響く励ましのエール。思わず涙しながら「ありがとうございます」と手を握りしめました。火元が鉄筋コンクリートでなく木造だったら当館も免れなかったと思います。
他にもいっぱいいっぱい優しい言葉を頂きました。
不運なときこそ見えてくる大事な事がある。一人で頑張ったつもりでいたけれど、
縁というのは私以前の代から続いている、そのおかげで今の私がいる、と温かい気持ちになりました。
そんな折、キクチファミリーの杏ちゃんが、私のイメージ画を描いてくださることに。「若い時は可愛かった!ほうれい線・たるみはいらないから・・etc」と私の過大な注文によくぞ答えてくださった!
獅子丸も亡き風ちゃんもいつも私の傍らに・・、杏ちゃんの清らかな感性に感謝です。この画、パソコンの中だけではもったいない・・・・(思案中)
2連泊で火事の最中もいらしたユーキくん。東京から、こちらでバイクをレンタルして観光です。いかんせん雨と火事でちょっと予定通りとは行かなかったかな?またおいで。
笑顔がナイスな青年でした。